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日本でもHIV感染者が毎年増加している実態

HIV感染は後天的に免疫不全を起こす疾患であるエイズにつながります。
主に性行為によって感染することで知られていますが、注射器の共用などの血液感染や母子感染の場合もあります。
現時点では完治することは難しく、抗HIV薬の服用を継続して症状を抑える方法しかありません。
感染しても症状が出るまでに5年から10年の潜伏期間があるため症状がなく、自己判断することはできません。
感染者との性行為において感染することが最も多いとされていますが、コンドームを使い直接体液や血液が接触するのを避けるだけでリスクを低減することができます。

感染の拡大を防止するためには感染者の早期発見と認識が重要です、そのため保健所で匿名による無料の検査を受けることができます。
検査は血液を採取して行われます。
体の中にできた抗体を検出する方法やウィルス遺伝子の核酸を増幅して検知する方法があります。
抗体検査は感染したと思われる機会があってから3ヶ月以上経過してからでないと検出されない恐れがあります。

保健所による無料で匿名の検査とは別に献血においても検査を行っています。
ただし、この検査は採取した献血の安全性確保のために行われていて、結果が陽性であっても感染者本人に知らせることはありません。
結果が知りたい場合には保健所で検査を受ける必要があります。
症状が出ないからといって大丈夫だと自己判断していると感染している恐れがあります。
不審に思う相手との性行為や予期せぬ血液の接触などがあった場合には自己判断せず、検査で確認することが大切です。

HIV感染は同性愛者に多いため、経験がない人は関係がないと自己判断してしまいがちです。
実際には異性間でも感染するリスクは変わりません。
血液や粘液の直接の接触が行われることで感染する恐れがあります。
コンドームなどでリスクを下げるような注意が必要です。
まだまだ知識不足なことが原因となっているのか日本ではHIV感染の数が増加しています。

日本でもHIVが急増している理由とは

日本ではHIV感染者が毎年増加しています。
先進国の中では珍しく、継続して増加しているのは日本だけです。
その理由として考えられるのが、他の先進国よりもHIV感染に対する意識が低いことにあります。

検査で発見されても免疫力の低下などの症状が出ない限り自己判断に任せて治療をしないケースも見受けられます。
保健所で行われる無料の検査では匿名が認められているため受診するかどうかは自己判断になります。
世間に知られることを避けて治療を行わずにそのままにすることも考えられます。
保健所の無料匿名検査も積極的に利用されるような試みがされていますが、なかなか全体に広まることがなく潜在的な感染者が発見されていないことも増加に歯止めがかけられない理由です。

HIV感染を抑えるためにはコンドームを使用して直接接触しないことも効果的な予防方法です。
しかし、日本ではコンドームの使用を促すような啓蒙活動を性的な情報として捉えてなかなか積極的に行うことがありません。
またコンドームが避妊具として使用するだけと考えられているため性病の感染のリスクを下げるなどの二次的な効果が伝わらないことも増加する理由の一つです。

また、日本では同性愛者の数も増加傾向にあります。
HIV感染は男性同士の同性愛者に多い傾向があります。
四半期ごとに行われているエイズ動向委員会の調査では新規に感染した者のうち約7割が同性間の接触によると言う結果が見られます。
同性愛者の性行為の場合、避妊をする必要がないためコンドームを使わないことが多く、感染のリスクが高くなります。
同性愛者であることを隠していることが多いため保健所で行われている匿名の無料検査も受けないことが考えられます。
そのため発見が遅れ、感染者を増やすことにつながります。